ホーキンズ博士の著書「Letting Go」より
「悲しみ」について何度かに分けてご紹介します。
悲しみは人類全員に共通する経験です。
もっとも、悲しみだけでなく、他のネガティブな感情も
人間が生まれた瞬間に「共通の感情」として
ダウンロードされるかのごとく植えつけられるとのことですが、
特に「一度も悲しんだことがない」人はまずいないと
言えるかと思います。
このレベルにあると、物事がとても難しく感じられるようになります。
創造ももちろんできません。
愛情を感じられない、愛されそうにないと思ってしまう、
タラレバの心境もこのレベルの特徴だそうです。
悲しみが起きる場面は具体例を挙げればきりがないですが、
まとめて言うと
・信念体系(思い込み)の喪失(=価値観がひっくり返った瞬間)
・人間関係や恋人などの喪失
・能力、役割、自分自身の希望、生活等の喪失
が起きた時が典型例として挙げられます。
そしてこのレベルの特徴として、
「この場面、乗り越えられないよ(泣)
誰も何も助けてくれないよ(泣)」
と嘆く状態であり、
痛みや苦しみに対して抵抗力が下がってしまいます。
この悲しみを正当化・強化するために外に目が向きがちになります。
ただ、「助けを求めれば誰かが助けてくれるかも」と
思う分、無気力(LOC.50)のレベルと差があります。
感情の一つとして、人間がこの世に誕生した瞬間に
ダウンロードされるものでありますから、
手放しをすることも可能です。
特に男性は、最近でこそ悲しみを表に出す方も増えたようですが
日本に限らず「男は泣くもんじゃない」的な信念体系というのは
あるものです。
ホーキンズ博士はアメリカの方であるにもかかわらず
「男は泣くもんじゃない、という信念体系が世界中にある」
と著書の中で明記しているのがその証拠といえます。
そういう信念体系があるから、大抵の人は悲しみを押さえ込んでしまい、
それがあとで病気という形になって出現してしまうのです。
抑え込むのではなく、手放す。
ここでも手放しとサレンダーの技術を生かす方法を
これから何度かに分けてご紹介していきます。