悲しみという感情の特徴として、
「長続きしない」
というものがある、と博士は著述しています。
いやいやちょっと待て。
たとえば犯罪で自分の子供を殺された親とか、
「この悲しみは一生消えることはない」
なんてコメントするじゃんか?
という反論も聞こえてきそうです。
実は感情というのは定期的に「圧倒的な」量の感情を感じると、
それが24時間365日続いているように
感じられるのだそうです。
悲しみの感情を感じた時(理由は問わない)、
「あーなんか悲しいって思ってるな」
と、それをただ静かに見つめていると
その悲しみは10分から20分程度で消えてしまいます。
それを、
「いや、悲しくなんかない、そんな理由がないし」
とか
「こんな程度のことで悲しんではいけない」
とか思ってしまうから、悲しみが長引いてしまいます。
悲しみに対処できることがわかると、
自分自身のエネルギーが上がります。
まずは「プライド」の領域に移り、そして
【自分は悲しんでいるが、この状態でも自分は大丈夫なのだ】
という「勇気」、そして「受容」の状態へと
エネルギーが上がっていきます。
悲しんでいる自分をダメな自分だと思っていると
どんどん自分のエネルギーが落ちていきます。
悲しみを手放す際の最大のブロックは、恥です。
手放す際にはその感情を自分の中でなかったことにしていた段階から
一度白日の下にさらすことになるわけでして、
その過程で「こんな感情、見たくない」とばかりに
自分で蓋をしてしまうことが考えられます。
そして蓋をされた感情(=抑圧された感情)はどうなるかというと
身体に悪影響を及ぼす、と博士は著書の中で繰り返し説いています。
つまり、抑圧した感情は病気を引き起こしてしまうのです。
巷のスピリチュアル記事で「泣ける映画や小説でスッキリ」
という内容のものがありますが、あれはあながち嘘ではない
ということです。