ホーキンズ博士は、
「感情は、我々の才能・能力・行動を拡大ないしは萎縮させる鍵である」
と話しています。
我々の思考は、自分が才能と能力を明らかにする程度(どの程度まで活躍しようと考えているのか)を決定し、成功と失敗の質&量を設定するものであります。
そして、思考の方向性を決定し、影響を与えるのは、自分の感情です。
要はその考え方を決定し生み出すのが感情だからです。
つまり、あらゆる努力が成功するか失敗に終わるかのベースとなるのは感情だ、ということになります。
通常、人間は、外界に関する知識については豊富であり、しかもその世界に順応できるよう十分に訓練されています。
しかし、人間は、内側の世界、つまり感情の分野については未知で未熟です。
これはエゴが内側の世界に人間を振り向かせないようありとあらゆる努力をしているため、仕方のないことです。
(実は、手放しを行うにあたっては、こうして原因と「人間は本来的に無知である」ことを知ってそのことをゆるすという作業も必要なのです)
話を戻すと、
感情が思考を決定する。
我々が念頭に置いていることが結果を決定する。
ということになります。
よって、
我々の感情と能力解放との関係を明確にして、それらが成功的行動という結果につながるようにすることが重要になります。
全ての感情とそこから生じる思考を単純に「この感情は、ポジティブか、それともネガティブか?」と検討し、簡単に分類していくのが楽です。
参考までに、意識のマップを再掲します。
太線の下がネガティブ、上がポジティブです。
「自分の感情は一言では言い表せないんだよっ」という方も多いと思います。
感情を複雑怪奇にして、「特別なもの♪」としたがるのが、エゴの仕業です。
そんな「複雑な、特別な感情」というものは、結局は感情が複合化されただけの話です。
ネガティブな感情同士はくっつきあう性質があります。
それらを一つ一つ引き剥がして、構成部分に分解し、一つ一つサレンダーしていくのです。
本日の参考文献はこちら。

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