意識レベルが100を越えると、人間はこの世での活動能力を得る、と言われています。
これはホーキンズ博士の著書「Power vs. Force」等複数の著書に紹介されています。
意識レベル200未満である限りはネガティブ=人間の生命を破壊する ことに変わりはないのですが、一応、意識レベルが100を越えるとそれ相応に物質世界で活動できるようになるため、他者からすると一見「活動的でポジティブな人」と誤解されるケースはあります。
しかし長期的に見ると、やはり、ネガティブな性質の馬脚を現すことになります。
博士は意識レベル125〜199の領域を「活力」と名付けた上で、以下の通り解説しています。
代表される感情は、欲望、怒り、傲慢さ です。
この感情の性質は、ポジティブな感情も若干あるんだけど、それらはネガティブな感情を通じて流れ混じり合う、ということになります。
前回記事の、無気力無関心や悲しみや恐怖というレベルに比べれば、集中力は発揮できます。
いわば「やり手」になりたいならこのレベルから可能です。
しかし、やはりネガティブが大半である以上、物事を成し遂げることはできるものの、本人の意見・アイデアにポジティブ性とネガティブ性が同居することになります。
するとどうなるかというと、本人のパフォーマンスにばらつきが生じます。
このレベルにある人を突き動かすのは、野心や欲望、「自分の存在価値を証明する」などといった、意識レベル199以下に位置する感情です。
それゆえ、このレベルにある人の意思決定は、強迫的で衝動的になる可能性もあります。
いわゆる「押しが強い」「強引」な人もたいていはこのレベルです。
本当にポジティブ性の中にある人は無理強いする必要すらありませんので。
このレベルの意識の特徴としては、
主たるモチベーションの源泉=個人的な自己利得、つまり「俺さえよければそれでいい」です。
意思決定のほとんども、お互いの利益を考える「Win-Win」ではなく、自分さえよければそれでいいを象徴する「Win-Lose」となります。
よって、相手方に飽きられるなど、長続きしないのです。
このレベルの人々は、成功を収め、世界を征服しようとします。
が、彼らは自己中心的なため、モチベーションが利己的です。
視点が自己中心的ですから、「心に留めたことが現れやすい」の原則に照らすと、利己的な物を入れれば利己的が戻ってきます。つまり、成功は個人的な利益に限られます。
このレベルの人々は他者や世界中の福祉に殆ど関心がなく、決定も自分の個人的利益がベースとなり世界への利益はいわば「知ったことか」的な状態になります。
もちろん、そうして得られた「利得」というものは、偉大さとは無縁のものとなります。
大企業でもこの考えが蔓延した結果、落ちぶれていった…というケースは枚挙にいとまがありません。
本日の参考文献はこちら。

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