さて、前回と前々回の記事を読んで、心の中が噴火状態で、「もうこんなブログ読んでやるものか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません…
というのも先日、実際筆者のもとに、依存体質な高齢のご婦人が筆者の迷惑も顧みず精神的な依存先を求めて連日電話をしてきていたことがあり、筆者が前回記事の12ステップを勧めると「なんで私がそんなものをやらなければならないのよ」と反発してきたからです。その反発の大元はエゴがそうさせているのですが…。
それはそれでいいと思います。前回の記事に反発を覚えた方も含めて、すぐにこの場を立ち去って、どうぞご自身が「真実だ」と思うものを別に探し続けてください。そんな面々にあれこれ想念を飛ばされる方が筆者としてはよっぽど迷惑ですので。
話を戻します。
特に12ステップの「自分がこれまで『やらかしちゃった』リストを作る」のはかなり堪えると思います。
さてこれが一体何の役に立つのか? という話ですが、博士曰く、
「人間は自分の選択について責任を持たなくてはならない。しかし、意識レベルが低い状態では、(幸せも豊かさも自分の外側にあるという誤った認識から)責任もまた自分の外側にあり、よって自分に責任はない、自分の不幸や失敗は常に誰かのせいという話になってしまう。意識レベルを上げるということはその認識に対して真っ向から対立するということであり、すべての言い訳、合理化・正当化をキャンセルするということだ」
ということです。
要は、どのようなマインドを抱くか、他人に対してどのような態度で接するかといった部分については完全に自己責任なのです。
結果についてはさておき、自分の心は自分で制御するしかなく、他人が直接手を下せる範疇ではありません。
だから常日頃の自分の考え感情をどう手放すかは完全に自己責任ということになります。
世の中の「自己責任論」を見ると、自分のマインドについて一切無視をし、表面的な努力をしているとかしていないとかいう話に終始している感もあります。
だけど表面的な努力、つまりテクニックの話ばかりに集中しても、問題の大元はすべて本人の「内側」にあるのです。そのことをまずは本人が認識しない限り何も始まりません。
12ステップは、その「自己責任」を素直に認めることも含んでいます。
効くのはその過程が混じっているからといえるかもしれません。

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