仏教では「無常」という言葉を使って、万物は何一つ変わらないものはないのだと教えていますが、ホーキンズ博士も同様のことを言っているのです。
あるのは、真我とか意識とか(場合によっては神とか)呼ばれるものだけだ、と。
悲しみを感じる出来事に遭遇したとき、人はそれに伴う変化を恐れ、怒り、あるいは悲しみから無気力に落ちていくことが多いです。
しかしこのとき、その悲しみを感じないように、「あの頃に戻りたい」と願ったとしても、元に戻ることはできないのです。
これは、悲しみを感じる出来事であっても進化を含んでいるため、いつまでもこのままで、とか、あるいは元に戻る、とかいうことはできないようになっています。
悲しみのレベルから抜け出すポイントの一つとしては、変化を恐れないことだと博士は指摘しています。
変化に抵抗するから、苦しくなるのです。
他人の変化をみて嫉妬してしまうのも、変化に対する抵抗の一種です。
抵抗すればするほど自分自身が苦しくなるが、変化を受け入れるなら楽しみのもとにすらなる、と。
確かに筆者も、変化は楽しいのになあとよく思うのです。
変わらないこと が絶対に無理であるのは、それが霊的真実の一部だからです。

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