欲望の感情というのは、それ自体無限ループに陥りやすい性質を持ち、「あれも欲しい。これも欲しい。」から始まり、「あの人の持っているあれが欲しい」などというようにそのレベルの中で無限に拡大しやすい性質を持っています。
ですが、前回記事でご紹介した通り、欲望のレベルには行動のためのパワーがあります。
そして、たとえば、これまでにご紹介していた「無気力無関心」や「罪悪感」といった非常に低い状態のレベルにある原因というのが、「自分には誇れるものが何もない」と感じているのが理由だというのなら、この欲望というレベルを利用して何かを得ることでまずはその思い込みを解除し、低い状態の意識レベルから脱出するという方法があります。
ネガティブなレベルなんだけど比較的パワーが高めの感情は、そのようにして利用しなさいというのがホーキンズ博士の話です。
いわば、霊的成長のための踏み台です。
踏み台ですから、いつまでもそこにとどまっているわけにはいかないのです。
これが成功体験=自分が幸せになるための黄金律だと勘違いしてしまっては霊的成長は望めなくなってしまいます。
そこは、注意すべきところです。
ちなみに、このレベルではまだ、「自動的に成功」するとまでは言い難い状態です。
あくまで、「よし、やってやる!」とか「自分はこんなもんじゃないぞ、見ていろ」と発奮して 、「自分の努力で」何かを得るというレベルになります。
なので、行動のためのパワーはありますが、欲望達成のための消費パワーも増大します。
「気が付いたら引き寄せていた」というレベルは、もっと先の、意識レベルが高い状態のときになります。

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