久々に「意識レベルについて」シリーズを再開いたします。
このシリーズはホーキンズ博士の著書「Transcending the Levels of Consciousness」に基づいておりますが、ネガティブな領域のうち、意識レベル150の「怒り」と意識レベル175の「傲慢さ」をまだご紹介しておりませんでした。
このブログでネガティブな領域についてややしつこく紹介する理由は、「気づかず手離さないでいたままだった」ということを防ぐためです。
人間がつまずき苦しむ根本的原因に「エゴ」がありますが、エゴの手口を知るための一環として、エゴが大好きな「ネガティブ性」の性質を知り、それを避ける必要があるためです。
さて本題に入ります。
怒りは誰もが知っている、あのこわーい感情です。
誰も、怒られたくないですよね。怒りのエネルギーは破壊的と言われていますが、その通りでして、中途半端にエネルギーが強い分、ぶつけられると自分のエネルギーフィールドも下がってしまいます。
怒りに至る原因として上記書籍で挙げられているのは、欲望です。
人が無気力無関心、悲しみ、恐怖の領域から抜け出すと、次に待っているのは欲望のレベルになります。
欲望は、「欲しいのに手に入らない」という葛藤をも意味しますから、そこには当然怒りが発生します。
特に、自分が欲しいものが手に入らず、他人がそれを手に入れた…となったら、怒りはさらに大きいものとなります。
欲しいもの で思い浮かべるのは高額な物品かもしれません。しかし、ここでいう欲しいものとはそれに限らず、例えば発展途上国からみれば先進国の平和と暮らしの良さは十分羨望に値すると言われます。「あの国では言論の自由が認められているのに、なぜ我が国では投獄されなければならないのだ」というのもこのレベルの領域です。
もちろん、その怒りが、多くの国を変革させる原動力でもあったわけですが。
しかし気をつけなければならないのは、怒りを意識レベル上昇の踏み台として使うならまだしも、怒りの領域のままとどまりやすいという性質があるということです。
そして、他のネガティブな感情よりも、「過激になりやすい」傾向があるのと、「憎悪」を呼び起こしやすい性質があります。
上記欲求不満に基づく怒りの場合、それよりも下位レベルの感情を次々呼び起こす性質があります。
意識のマップを再掲しますので、どんなネガティブさがあったかな、というおさらいのつもりでご覧ください。
本日の参考文献はこちら。

Transcending the Levels of Consciousness: The Stairway to Enlightenment
- 作者: david R., M.D., Ph.D. Hawkins
- 出版社/メーカー: Veritas Pub
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る