怒りっていうと感情に任せてガーッと怒鳴って、あるいはふつふつと腹に一物…という場面を想像しがちですが、ホーキンズ博士は、スピリチュアルな怒りと一般的な怒りは似て非なるものだとしています。
一般的な怒りはご存知の通り、我々の生活全般に浸透しています。感情の爆発ってやつです。(意外と、すぐ怒ってあとはすっきり、な人って多い…ですよね)
それに対してここで扱うことになる「怒り」はまた少し違って、本人がエゴに支配されていることの証だったりします。
もっと言えば、意識のマップでいう怒りの領域にはまってしまっているとき、自分は、エゴ主体のゆがんだ認識をそのままに、世界が自分に迎合しなければならない、世界は自分の思い通りにならなければならない…という欲求不満がベースにあります。
もっと言えば、世界は自分に注目しなければならない。自分は承認・賞賛を受けなければならない。
(そんな義理は一切ないのですが)
意識のマップ上の「怒り」が意味するのは、そんな隠れた欲求不満であり、隠れた傲慢な心です。
勘が良い方は、「なんか、企業をそれなりの役職で定年退職後、マウントがひどすぎて誰からも相手にされずに一人でわめいている老害みたいだな」と思われたかもしれません。
その通り、彼らが秘密裏に抱くエネルギーフィールドは、この領域であることが多いです。
そしてこの性質もまた、エゴの性質の一つです。
それで、世界が自分に注目しなければならない→自分以外に承認賞賛を受ける輩は許さない! とばかりに、このエネルギーフィールドには当然のごとく「競争」「敵対」がついて回ります。
それゆえ、小さな指摘にも「侮辱された」と思い、過剰に反応する傾向があります。
もちろん、自分が求めるものを脅かす輩を許さないわけですから、「やられる前にやってしまえ」とばかりに、「攻撃」も付いて回るのがこのレベルの特徴です。
こうした欲求不満は個人によって現れ方はまちまちではあるものの、基本的にエゴの一種である以上非個人的なものであり、「一切ない」という人はいないと言うべきです。
それを上記のように表現するか、それとも抑圧して表に出さないようにするか…
その違いはありますが。
本日の参考文献はこちら。

Transcending the Levels of Consciousness: The Stairway to Enlightenment
- 作者: david R., M.D., Ph.D. Hawkins
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