怒りの特徴として、「競争」「攻撃」を以前の記事にてご紹介しました。
競争するにも相手が必要ですし、攻撃するにも相手が必要です。
この、相手(それも、ネガティブなほうの)を想定するということは、本来意識で一つなはずの宇宙全体を分断してしまう考えになります。
(ここ、敢えて気をつけて読んでください。「分断してしまう【ことに】なります」とは書いてないことを。)
ものすごくざっくりな説明ではありますが、これがいわゆる、スピリチュアルでいうところの「二元性」になります。
エゴはこの二元性が大好きです。
このレベルにある人…だけでなく、これまでご紹介してきたネガティブな領域にある人が「感じているもの」は、その人からすれば事実かもしれないが、霊的真実から言えば絶対的真実になってないことが多いのです、というか、すべてにおいて絶対的真実ではないです、と言い切りたいところではありますが、そこまで言ってしまうとショックを受ける人が続出してしまうので、その辺の知覚訂正は徐々にやってみてください。
これと怒りがどう関係するのかというと、本来抱く必要のない怒りを、エゴの罠に任せて不必要に抱き、自分が考えるワールド(皆、俺を倒したくてウズウズしてるに違いない…! ならば先に俺がお前たちに、俺のすごい力を見せてやる…!! とか)を真実だと勘違いしてしまうのです。
実際には、誰も自分の事を「倒したい」とか「競争してやる」とかなんて一切考えていないにもかかわらず、です。
そんな考え方があるから、怒りのレベルにある人は、常に防衛モードに入っています。
そこから、脳機能の特徴ゆえに、一般的な怒りである感情的怒りモードに入りやすくなります。
アドレナリンとコルチゾールが出まくっている状態です。
そして、血圧が上がったり心拍数が上がったりすることになります。
ここまできたらいい加減本人が死んでしまう可能性すらあるため怒りを緩めればいいのですが、エゴはこうしたネガティブな感情からしか自分の動力エネルギーを得る事ができないため(要はエサがなくなってエゴが消えてしまう)、エゴは本人を怒らせることに固執します。
本人が死のうが何しようがエゴに関係ありません。このことはしっかり認識しておかないと、本当に「エゴのために霊的成長が叶わず死ぬ(=あの世へ強制送還)」ことになりかねません。
本日の参考文献はこちら。

Transcending the Levels of Consciousness: The Stairway to Enlightenment
- 作者: david R., M.D., Ph.D. Hawkins
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