意識レベルシリーズ、「傲慢さ」(Pride:意識レベル175)に話を戻します。
このレベルは、概ね、社会を動かす原動力になることが多いものです。
もともと「傲慢さ」の領域というのが、肩書きとか見栄えとかを求めるという性質を有しているためです。
そこに加えてなまじっかパワーがある状態ですから、他の人の意識レベルが低ければ、社会のボスとして君臨するのは容易い話になります。
自分の価値も他人の価値も、全て、「肩書き」「持ち物(ブランドものかどうか)」「住所(いわゆる高級住宅街に住んでいるのか)」「車(高級車かどうか)」で判断するのが、このレベルにある人物の特徴です。
まさにマウンティングの世界です。
この「格付け」は、社会全体だけでなく、地域、学校、会社等でも当然にあるものです。
とにかくマウンティングが好きな「傲慢さ」のレベルですが、どういう基準でマウンティングを行うか…となると、そのグループごとに変わってきます。
その基準の内容はさておき、「自分が他人より優れているかどうか=他人は自分より劣っているかどうか」が気になって仕方がないというのがこのレベルの一つの特徴です。
さて、勘が良い方は、「今はそんな人物なんてハラスメント野郎呼ばわりされて引き摺り下ろされて終わりでしょ」と思ったかもしれません。
一昔前、上記のような性質を持つ人間は、人々の目には非常に魅力的に映ったはずです。
今、上記のような人物が「かっこ悪い」認定されるのは、社会全体の意識レベルが上がったことの証左となります。
実際、世界全体の意識レベルは、2007年時点で200を超えています。
世界全体の意識レベルは21世紀直前に207まで上昇し、その後やや下がって204程度となっています。
これは、「ものの見方についてパラダイムシフトが発生する」ということでもあります。それまでカッコイイと思われていたものがかっこ悪いと思われるようになるということです。特に、意識レベルが低いものについてはその「化けの皮」が剥がされ、滅んでいくという運命をたどるようになります。
世界全体がその方向に進むのはまだまだ先のことと思われますが、個人レベルでその領域を達成することはそう難しいことではないはずです…。
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本日は、ホーキンズ博士の命日です。
日本時間では20日ということになると思われますが。
本日の参考文献はこちら。

Transcending the Levels of Consciousness: The Stairway to Enlightenment
- 作者: david R., M.D., Ph.D. Hawkins
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