中立のレベルも立派にポジティブの領域ですが、まだ「悟り」や「愛」といった領域には達していないのです。
意識のマップ上でも、中立 のレベルは、そんなに上位という感じではない印象があります。
実際、最低でも意識レベル540、基本的には意識レベル850に到達するまでは、なんらかの拍子でネガティブの領域に落ちる可能性は否めないといわれています。
ということで、どうやって中立のレベルのさらに上を行くのか、という話です。
中立のレベルは、以前ご紹介したネガティブの領域から這い上がってきた人にとっては復興を意味するレベルです。過去のことも後悔という観点ではなく現在への教訓という観点で見るようになります。
特に、心の傷が深かった人にとっては救いのレベルです。
また、「持っていなければならない」「しなければならない」という強迫観念から離れたところにあるのがこのレベルです。
他者からの承認も受容も必要がなく、世界の問題について何かをしなければと思い込むこともなくなります。
(〜せねばならない という考え自体が、いわゆる「信念体系」でして、霊的真実から離れてしまう原因になります)
しかし、中立というレベルの本質は、神性の輝きというほどではなく、霊的真実の本質である愛とか思いやりとかいうパワーを持ち合わせていません。
中立は、人生を破壊する性質もないしポジティブなものに抵抗するわけでもないのですが、だからといって人生を育みサポートするもの、まさに愛とか許しとかにコミットするレベルでもないのです。
前回記事の「柳の木のごとく」を思い出していただければわかりやすいんじゃないかと思います。ネガティブからも離れていますが、ポジティブ性に積極的にコミットするわけでもないのです。
ここにとどまらないようにするには、「無条件の愛」を受け入れることです。
受け入れるといっても、自分の中のネガティブ性を手放し、無条件の愛=神性が入り込む余地を作っておくことです。
中立の長所の一つに「抵抗しないこと」=非抵抗 があります。神性に抵抗しないことです。
そして、さらに霊的真実と合致したいと願う「意志」が必要になってきます。
くれぐれも、「今気分が楽だからこのままでいいや」とは考えないことです。
スピリットは、中立のレベルなどでは到底満足しているはずもなく、さらに高いレベルの意識とその表現を求めているのです。
次回より、意識レベル310の「意志」の説明に入ります。
本日の参考文献はこちら。

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