エゴは自分の限界を傲慢的な否定をもって防御するため、己の犠牲者となってしまう。
意識調査のテクニックを利用するという発展的分析から、人間のエゴというのはそれ自体が主に生き延びるという動物的進化の根源の製造物でありかつ継続したものであるということが明らかとなる。
エゴが本質的に傲慢であるのとは対照的に、本物の知性というものは意識/気づきの本質であり非線形的であるため攻撃の対象とならない。しかしながら、マインドと称したエゴによって利用されてしまうと、生存のためのエゴの操作の対象となってしまい、またエゴの衝動を手助けしてしまう。それゆえ、エゴはマインドを己のずる賢い構造を隠すためのカモフラージュとして利用する。その認識こそが、なぜエゴは信仰のふりをして偽装するのか、スピリチュアルな真実をひそかに害し続けることが人類の長い歴史の中で人類の文化の中心に居座り続け、夥しい人命を奪い続けたかを明らかにするのである。
(書籍版「Dissolving the Ego, Realizing the Self」David R. Hawkins, M.D., Ph.D. 18頁)
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